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Designers voice


 セヴランの語るSEVERIN SERGEというブランドの進む道と、セヴランというレザーアーティストについて



ベジタブルタンニンなめし

tannin tanning is the product of the god.
使ってみると確実にヤラれる

皮を革にする工程を「なめし」という。革には植物性でなめす「タンニンなめし」と、化学薬品でなめす「クロームなめし」がある。
タンニンなめしとは何なのかというと、膨大な説明文になってしまう上に非常にマニアックで意味がわからないと思うので、専門的なアレは興味があったら調べてみてくれたまえ・・・というより面倒くさいので省かせてもらうけど、簡単に言うと「一番革らしい革」という感じであろうか。
これはいくら説明したってわからない。使ってみるしかない。使ってみると絶対にタンニンなめしの革の良さがわかる。逆に言うと使ってみないとわからない。クロームなめしの革とタンニンなめしの革を、ぱっと見たって大した違いなんてない。それが「魅力」というものだろう。

見ての通りSEVERIN SERGEの作品はタンニンなめしの革に馬鹿みたいにこだわりまくりですね。なぜ?って聞かれるともう「タンニンにヤラれてるから」としか言いようがない。多くのクラフターたちもきっと同じでしょう。間違いなく共感してくれるでしょう。クラフターの場合は特にタンニンなめしにこだわる。なぜならばクロームなめしだと、作品をつくってもあまり面白くない。革を知っている人ほどタンニンにこだわる。

タンニンなめしのレザーグッズを一度でも使ってみると、間違いなく中毒になるだろう。使い始めはやたらとカタく、なかなか手に馴染まず、言うことを聞かない駄々っ子だ。それが3ヵ月も使ってみるともう手放せない。なぜならば使う人の手に完ぺきに馴染み、使い方による独特のクセもつき、とても味わい深い表情を見せるからだ。そして使えば使うほどに、どんどん高級感がましオーラがでてくる。使い込み、味が出てこそようやく完成していくかのように、主人と共に歳をとっていく。こうなると可愛くて仕方なくなる。まるで恋人だ。これがクロームなめしだと全て逆。クロームは新品の状態が完ぺきな状態で、歳をとればただ劣化していくだけだ。極端に言うとクロームなめしの革は、合成皮革やビニールと大して変わらない。たとえ高級ブランドで使われている高級皮革でも。ここまで言っちゃうとわかると思うけど、ぼくはクロームなめしの革が嫌いだ。同じ革なのに嫌いなの?って思うかもしれないけど、ぜんぜん同じじゃないんだ。タンニンとクロームはまったく逆の存在。

じゃあそんなに良いんなら、タンニンなめしの革はすごく優れた素材なの?って聞かれると、「うん」とは言えない。クロームより優れているのは、「燃やせる」ということくらい。しかし、これは一番重要なことだ。なぜなら地球に優しいんだから。素晴らしい長所だ。実はタンニンは唯一「燃やせる」革だ。ちなみにクロームは「燃えない」どころか、「絶対に燃やしてはいけない」革だ。では短所はなんだろう。短所というか、合成皮革みたいなクローム革と比較した場合、タンニン革は硬いし、重いし、水や汚れに弱いし、扱いが難しい。おまけに生産コストも馬鹿みたいにかかる。そんな短所を補って余りあるほどの「魅力」を持っている素材がタンニンなめしの革だ。

タンニン革はいわゆる「マニア」向けだ。例えばガンダムが好きな人は、「新しいガンダムもいいけど初代ガンダムが好き」なんて言ったりするでしょう。クルマが好きな人は「ピニンファリーナのデザインもいいけどジウジアーロの作品が好き」(ぼくはピニンファリーナが好きだけど)とか「メルセデスやBMWもいいけどロータスやTVR好き」とか「R34もいいけどR32が好き」とか言うでしょう。それと同じだと思う。

タンニンなめしの革は神の産物だ。ある意味麻薬であり、究極の美女みたいなものだ。
腐った今の時代だからこそ、こんな「タンニンなめし」や「ハンドメイド」が必要なのだとぼくは思う。
セヴラン
Severin

レザーアーティスト
Leather artist
カリスマ変態

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