Designers voice 　セヴランの語るSEVERIN SERGEというブランドの進む道と、セヴランというレザーアーティストについて キングオブツール革財布 良い革製品はもったいない使い方をしてはいけない 財布には一番こだわるべきだ。人間が一番多く使うモノが財布。下着は毎日同じモノを使わない。クルマも毎日は乗らない。カバンも日によって使い分ける。だけど、財布は毎日同じモノを使う。それも多い日には何度でも。人間が一番多く使うモノなのだから、一番こだわるべきでだ。だから、こだわってつくっている。 と、いうわけで良い革財布（タンニンなめしの本革。クロームなめしの革はビニールと変わらないので気にしなくてよし）の上手な使い方、10年以上長持ちさせるコツを教えましょう。財布だけじゃなくキーケースやカードケースにも言えるけど、2つ大事なポイントがある。 『良い革財布はお尻のポケットに入れない』 『良い革財布は中に無駄なモノを入れない。』 お尻のポケット、通称『ケツ』。これは大きい。これをするかしないかで10倍違う。つまり普段、いつでもどこでも『ケツ』に入れて生活していると10倍の速さで劣化すると言って間違いはない。『ケツ』に入れてモーターサイクルにガンガン乗るなどもってのほか。高価な良い革財布がもったいない。そういう人は素直にバイカーズウォレットを使おう。だからバイカーズウォレットは厚さ2mmや3mmの革を使って異常に丈夫につくってあるんだ。もちろんこんな頑丈さは日常生活には必要ないので、モーターサイクルに乗るときと乗らないときで使い分けるのが賢明でしょう。と、言いつつぼくはSEVERIN SERGEの財布をケツポッケに入れてバイクもクルマもモーターサイクルもガンガン乗りまくってる。でもぼくは財布は半年ごとに変える。（職業柄当たり前だけど） もちろん、まったく『ケツ』に入れないで生活するのは難しいので、絶対入れちゃダメということではない。ぼくも普段『ケツ』に入れたりしている。でもここでちょっとした長持ちさせる『コツ』がある。それは『座る時は出す』のだ。革財布が一番ダメージを食らうのは、『ケツ』に入れて座っている時。つまり歩いたり移動している時は『ケツ』に入れて、クルマに乗ったりレストラン等で座ったりしたらそっと『ケツ』から脱出させてあげよう。 そしてもう1つのポイント『革財布の中に無駄なモノを入れない。』 これは今すぐ財布の中に入ってる、いつ使うのかわからないカードや、たまったためしのないポイントカード等を全て投げ捨てたまえ。コインもできるだけ少なくしよう。50円以下は全て寄付したまえ。無駄なモノを詰め込んでパンパンになった財布ほどカッコ悪いものはないし、革財布に変なクセがつく上にダメージも大きく劣化が激しい。実際ぼくは今使っている二つ折りにはお金以外は免許証と他カード二枚以外、何も入れていない。つまり『カードスロット一箇所につきカード一枚。』それ以上は死を覚悟したまえ。「主婦だからいっぱい入れた〜い」という方はジャスコ等に行って2000円〜3000円くらいの薄いナイロンかビニール製の大量に詰め込める財布を買ってきてくれたまえ。 つまり、『入れすぎ』と『ケツポッケ』だけは避けた方がいいのだ。 「初めての革製品」は皆たいてい失敗する。初めて本革の高級革財布を使った人は扱い方がわからず、ボロボロのみすぼらしい姿にしてしまうことがほとんどだ。特に「P」のようなナイロン製品や「LV」等の財布しか使ったことのない大学生なんかは仕方ない。特に勘違いしている人が多いのだけれど「LV」は大概、革じゃなく塩化ビニールなので、本革の財布を同じような感覚で使うととんでもないことになるので注意が必要だ。そして人は失敗して多くを学ぶのだ。ほとんどの人が二代目の革財布からはたいてい何年たってもキレイに扱えるようになっているのさ。では、それらを肝に銘じてグッドラック！ セヴラン Severin レザーアーティスト Leather artist